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ウォーターサーバーは不必要?このポット型浄水器がすごい。

近年、ウォーターサーバーの普及が進み、一般家庭でも使われている事が増えています。地域密着のプロパンガス屋さんがウォーターサーバーを販売し、ウォーターボトルの宅配、回収、洗浄を行うビジネスは賢いと思います。

家庭用ウォータサーバーの日本での普及率は4%程度で、世界に比べてそれほど高くはないようですが、現在も利用者が増えてきており、2007年の市場規模では280億円だったのが、2021年では1790億円になっており、今後も市場規模が拡大していく事でしょう。

ウォーターサーバーの普及率は約4%⁉市場規模や各国の普及率も解説

色々調べていて、個人的には水道水を十分沸騰させて飲めば安心で、ウォーターサーバーは必要ないんじゃないかなと思いました。また、都心部と田舎で比べた時に、浄水場の処理能力や水道配管のメンテナンスなどで人口の多い都心部は安全だと思いました。

ただ、気になる方でウォーターサーバーは、サイズ大きいし、ちょっと高いと思っている人は、ポット型浄水器がいいと思ったので、下記に紹介します。

水道水は危険と言っている人の意見

ウォーターサーバー提供者はビジネス拡大をしていくために、有効な広告戦略の一つとして、水道水の危険性を説いています。一般的にどういった事が言われているのか下記に書いてみます。

・昔に使われていた鉛製の給水管から鉛が溶け出す

→鉛は特定有害物質として扱われており、水道水での鉛中毒による被害も報告されています。

配管の老朽化による錆び

→法定耐用年数は40年で、それを超えている配管は錆がある可能性が高い。

・発がん性物質 トリハロメタン

→葉っぱや生き物の死骸、糞などが分解されて腐葉土などに含まれるフミン質が次亜塩素酸ナトリウムの残留塩素の反応によってトリハロメタンが生成されます。水道水は基本的に有機物を除去しますから、殆どトリハロメタンはありません。きちんと除去されている事が前提ですが。

水道水は安全と言っている人の意見

・水道法で水質基準が定められている

下記にミネラルウォーターと水道水の水質基準の比較を紹介しています。ホウ素やフッ素などに関しては、水道水の基準の方が厳しいぐらいです。

水道法と食品衛生法の違い、水質基準の比較をしてみた。

検査も定期的に行っているようです。

水道事業体(水道局)では、水道水の安全性を確認するために、定期的に原水(取水する河川や井戸水等)や浄水(浄水場で浄水された水)だけではなく、家庭の給水栓(じゃ口)からも水道水を採水し、水道法で義務付けられている水質基準項目(50項目)のほか、水質管理目標設定項目(27項目、農薬類の検物質を含めて128物質)、その他、水質管理等に必要な項目として30~40項目以上の水質検査(水道事業体によって異なる)を行っています。その検査項目数は200項目以上にも上ります。また、検査頻度も毎日検査から1が月、3か月、6か月、1年毎といったように、検査項目によって定期的に検査が行われ公表されています。

水道水は安全か?ミネラルウォーターと比較してみました

・鉛製の水道管は劣化、漏水して取り替えられている

・トリハロメタンは煮沸で除去できる

トリハロメタンは沸騰させて除去できます。しかし、残留塩素と有機物の反応によってトリハロメタンが生成されるため、トリハロメタンが生成して揮発するまで、十分に沸騰させる必要があるようです。夏場だと5分ぐらい沸騰、冬場だと10分ぐらい沸騰させるといいようです。

水道水の問題として共通認識

配管の老朽化

アメリカでは7割程度の国民がウォーターサーバーやペットボトル水などを飲んでいるようです。飲料水安全法という水質基準があるようですが、基準違反で提供されている水道が一部地域などであるそうで、あんまり信用されていないという背景があります。田舎などで水道インフラの老朽化と人口減少で事業がうまくいってなくて、水道処理設備がメンテナンスできていないようです。

これは、日本においても同じような問題を抱えており、地方での水道事業の経営が難しいようです。そのため、コンセッション事業といって民間事業者に運営してもらえるようになりました。水道事業の民営化ですね。

最近の水道行政の動向について

実は人が集まっている東京の水道水は、キレイだと思われます。

管理の悪いビルやマンションの貯水タンク

貯水タンクの不衛生が問題になることもあったようです。

取水地の問題

浄水場に送られてくる水はだいたい川から取ってきているんですが、これが問題がある場合があります。工場周辺の雨水、農薬や肥料、殺虫剤などの成分が用水路を通り、川に流れてくることで、アンモニア性窒素が時期によって増減します。浄水場に流れてくるとこれらの処理は難しく、遊離残留塩素がクロラミンなどの結合残留塩素になって殺菌力が落ちてしまう問題があります。

水道水には線虫が潜んでいる

これについては、あまり触れられていませんが、水道水には割と寄生虫がいます。この中でも、線虫類は水道水の残留塩素濃度では除去できません。さらに動物なんで、細菌(バクテリア)を捕食します。そのため、本来は残留塩素で死滅していた病原微生物が、線虫の中で長時間生存する可能性があるんです。0.3mmぐらいの大きさなので、目視でも確認できます。基本的には、浄水場にて活性炭や濾過膜で分離できますが、設備の原水処理不足で水道水側に侵入する事もあります。

水道水中に出現する線虫類の種類,現存量および生存率

2013年には群馬県の浄水場からジアルジアが検出されて話題になりました。このときは、水道水は1分煮沸して飲むように勧められてました。

水道水からのジアルジア検出

水道水を煮沸して飲めば問題なし

ここまでで、水道管の鉛成分やトリハロメタンや寄生虫など色々書きましたが、定期的に水質検査もされているし、水道水を十分煮沸すれば、大丈夫だということは分かっていただけたかなと思います。

ただ、水道処理施設のメンテナンス不足や配管の老朽化、貯水タンク不衛生などにより、水道水でも水質が悪いところがあるのも事実です。私もそういう現場を経験したことがあります。見た目はキレイでも10umぐらいの目開きフィルターに通すとフィルターが茶色くなったり。ですので、気になる方は、ウォーターサーバーでもいいかもしれません。

ポット型浄水器がオススメ

水道水がない、もしくは使っていなくて地下水を未処理のまま使用している施設は、水道法の範囲外で、水質基準を守るのは自治体からのお願いベースになっています。

地下水は汚染されている事があるので安全ではありません。また、上記したように水道水も絶対安全であるとは言えません。

ウォーターサーバーはちょっと高い。スペース取るし、設置とか面倒だなと思っている人はポット型浄水器がオススメです。

下の製品は、Welvina(ウェルビナ)というポット型浄水器で、水道水をこの中に貯めて、コップとかに注ぐときに、活性炭フィルターを通って残留塩素や有機物を吸着するという代物です。それだけだと、普通のポット型浄水器と同じなんですが、このWelvinaは、日本米もみ殻の活性炭フィルターを使っています。活性炭フィルターといえば、石油系だったり、ヤシ殻系なんですが、もみ殻っていうのは、珍しいですね。

最近ソニーが、廃棄される米のもみ殻から「トリポーラス」と呼ばれる新素材を開発していました。

天然由来の多孔質カーボン素材と呼ばれ、従来の活性炭と比較して、吸着スピードも速く、様々なサイズの有機物を吸着できる優れものです。

同じようにWelvinaの活性炭フィルターも炭に変化した「モミガライト」からつくっています。モミガライトは、もみ殻から作られるリサイクル固形燃料です。

トリポーラスでは、もみ殻に含まれるシリカを除去して製造しているようですが、Welvinaのもみ殻活性炭フィルターにはシリカが含まれており、シリカ水が飲める上に、不純物を吸着してくれるというものになります。

是非参考にされてはいかがでしょうか。

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