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三菱インバータのアナログ入力による周波数可変の方法

設備

この記事では、インバータを外部信号で起動して、アナログ入力:4~20mAに合わせて周波数を変化させる方法について記載します。

インバータ周辺の結線図

調節計で、設定値(SV)を決めて、流量計などの計測器から測定値(PV)を拾って、PID制御させて、インバータの周波数出力を調整するには、上図のようにします。

インバータ結線

インバータを外部信号で起動させるために、Au信号を設定しなくてはいけませんが、ここでは、RH端子を起動信号に設定するために、インバータパラメータ設定でPr182:”4″にしてAu信号に設定しています。

上図が、説明書の抜粋です。RH端子とSD端子は、ジャンパーしておいて、STFをインバータ起動信号としてリレー接点で導通させる使い方でも大丈夫です。SDとSTFだけ導通させると、「Pr79:運転モード選択」の設定によっては、勝手に動き出すかもしれません。

インバータ内のスイッチが電流入力になっているか確認してください。

インバータパラメータのPr.178~182は、上図のように端子の機能割付けをすることができます。

今回は、RH端子をAU信号として使うために下図の機能割付けからPr182を4と設定しています。

試運転方法

※試運転するときは、インバータの2次側の結線は外して、機器に電源が入らないようにしてください。

まずは、三相200Vを電源供給します。上記での説明の通り、Pr.73を”1″にしてAu信号機能、Pr.267を”0″にして4~20mA入力、Pr.182を”4″でRH端子をAU信号とします。他にも、Pr.79を”2″「外部運転モード固定」、周波数領域を0~50Hz、0~60Hzなどに設定します。

結線としては、RH端子とSD端子を短絡させて、4~20mA出力には下記のような簡易発生器を使用するといいと思います。こちらの商品は、株式会社エムジー(旧:エム・システム技研)製の制御屋さんでは有名な会社の商品で信頼性があります。Amazonにはありませんでしたので、楽天市場のリンクを貼ります。日本の会社ですので、説明書も日本語で分かりやすいです。

こういった電流信号発生器を端子4、5に接続して、STF端子とSD端子を起動スイッチのように短絡させると、電流発生器の電流出力に合わせて、インバータが2次側に周波数出力します。

電流4-20mAが出力されているか確認したい時は、DC電流でmAオーダーのため、デジタルマルチメーターなどで測定する必要があります。一般的なカードテスターにはmA測定はできない事が多いです。

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