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詰め込み教育は正しかった vs 四則演算を無理矢理させる必要はない

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詰め込み教育は正しい

以下の動画が教育についてデータに基づいて、興味深い考察をしており、感動したので、記載。

社會部部長

フィンランド教育は、日本と同じように詰め込み教育だったが、近年においては、学力低下が著しい。

1990年前後にゆとり教育が推進されて、2000年あたりに学力がピークを迎えて、そこから下降している。これは、教育の効果が分かるのには、時間かかるということ。従来の詰め込み教育の方が学力は向上していた。

現在、日本の詰め込み教育について問題視されているが、それは本当か?

個人の問題解決能力、協力して行う問題解決能力について他国に比べて日本は高水準である。

勉強のし過ぎで、コミュニケーション能力が低いと言われがちな日本人だが、実際は、それほど悪くない。そもそも授業中は班活動、放課後は部活動などをするので、悪いわけない。

日本人は大学に入ったら、勉強しなくなるというのは、事実だが、25~34歳向けの数学力に関しては、日本は上位である。16~65歳という範囲にいたっては、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力のすべて1位である。

また、学校が楽しい子供の割合は高く、いじめられたことのある子供の割合は少なく、10代の自殺率に関しても国際的に比較すれば、そこまで高くない。

勉強が楽しくないという子供が日本には多い気もするが、国際的に比較すれば、数学に対する興味や自信の高い国ほど、数学力が低いという関係が顕著に出る。つまり日本の子供は、高度で難しい問題を無理矢理考えさせられるので、興味や自信が低くなる。

遺伝的な影響が出にくい子供のうちに努力の味を知る必要がある。

“日本人は創造力がないのではなく、創造力を活かしても儲からない経済状況にいる”が正しい。

創造力とは知識量に依存する。詰め込み教育が創造力を鍛える。

「主体性を育てる」 ・・・ 才能のないものを放置する口実。

「自主性を伸ばす」 ・・・ 自主性がある生徒を伸ばす。=自主性が元々ない生徒を放置する。

才能がない人が無理矢理勉強する必要はない

以前、堀江貴文さんと成田悠輔さんが教育について論じておられたので、比較のために合わせて記載。

ホリエモン通信

日本人はお釣りの計算ができるからいいよね。って言う人がいるけど、引き算は必要ない。

スーパーのレジ打ちや工業化社会におけるライン工は、必要ない。

四則演算に未来はない。

知能指数の低い人たちに最低限の教育をするコストと時間をかけるよりもっとスマートな社会に投資した方がいい。政治が出来ないのは分かっているけど、解決する方法を見出したい。

知的レベルによって教育を変えた方がいい。

勉強ができる子は、知的好奇心が強い。自分でいろいろ勉強して新しい事を積極的にやる。偏差値60以上の子供は放置でいい。最高の環境だけ与えてあげる。

偏差値50代、40代後半の人たちは、教育が必要。教えたら、それなりに知的レベルが上がるので役に立つ。動画教材にティーチングアシスタントをつける。

それ以下の偏差値の子たちに対しての解決策がないのが、悩ましい。

これまでの社会だと頑張ってそこに教育を施すっていうことで、とりあえずみんな同じ言葉をしゃべって同じ空間に来て同じような生活をするっていうことで、制御できなくて何しだすのか分からないような人たちの数を減らすっていうことを社会はやってきたんだと思う。

この人たちが叫び続けていい社会を作るしかない。

出来ない人に無理矢理させるのは、ストレスがすごい。勉強も同じ。 

運動ができる子は、スポーツ大好き。例え、文章の読解能力が低くても、足が速ければ、足を活かして生きていけばいい。けん玉が得意とかでもいい。それだけでも生きていける。承認欲求が満たせる。1万人ぐらいのコミュニティの中でトップクラスの実力してれば、承認欲求は満たされる。

金を稼ぐより承認欲求が満たされる方が、社会で生きていくうえで大切。

せっかく、インターネットやSNSがあって、コミュニティをバーチャルに作れるのに。

今の個別最適化教育は、不十分。今の個別最適化は、”何をやるか””どういう科目を学ぶか”ってのはみんな同じ。その中で難易度をそれぞれの人に合った形で変えましょうというもの。

どっちかっていうと”何をそもそもやるのか”と”何を学ぶのか”と”何が目的なのか”ってこと自体をそれぞれの人に合わせて変えていくみたいな教育システムを作らないといけない。

資本主義が限界を迎えているというけど、国民国家の方が限界を迎えていると思う。

所感

詰め込み教育が学力や問題解決能力の向上に効果があるのは、納得できた。しかし、国として詰め込み教育による人的資本への投資を行っていても、日本は30年間、経済成長していない。

サラリーマンの給料はその人の努力ではなく、時代背景や業界、業種、どの会社に入社するかによって決まるところが大きい。

“日本人は創造力がないのではなく、創造力を活かしても儲からない経済状況にいる”が正しい。という主張はその通りだと思う。

日本はデフレだったわけなので、ヒト、モノよりカネの価値が高かった。インフレになれば、人件費、物価が上昇するので、詰め込み教育による効果によって創造力が活かされて、大きな付加価値を出していけるのかもしれない。

また、子供に”やればできる””努力は報われる”といったマインドを持ってもらう事が大事とするなら、堀江さんが言うように学力でなくてもよい。それぞれの得意な事で努力すればいいと思う。

ただ、それぞれの得意な領域について、個人の主体性や自主性に任せていると、放置される人達がでてくる。また、それぞれの専門家の人たちを揃える事も難しい。

さらにその得意な領域で承認欲求が満たせても、稼げないのであれば、生きていくのは難しい。

現時点では、詰め込み教育を続けていく方がいいのかもしれない。

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